〜2022年内に日本国内配達員の50%が活用するサービスを目指す〜

物流のラストワンマイルデリバリーに革命を。創業者インタビュー:207社高柳慎也氏

207社高柳慎也氏

207株式会社(ニーマルナナ)CEOの高柳慎也さんは、Headline Asiaが運営する日本最大級のスタートアップピッチコンテスト「IVS2021Spring LAUNCHPAD」で優勝しました。「TechCrunch Startup Battle 2020」と「IVS2021Spring LAUNCHPAD」という2つの優勝によって、業界内で話題となった207社は、優勝後間もない2021年10月に、株式会社環境エネルギー投資、Logistics Innovation Fund、Headline Asia、DG Daiwa Venturesから総額5億円を調達しました。
創業者高柳さんは、いまどんなことを考えているのか?今回は、高柳さんに8つの質問をしました。

207株式会社について


ラストワンマイルデリバリーとそのDXに焦点を当てた、日本の物流業界の新星。彼らが提供する4つのサービスは、業界の問題を解決し、ラストワンマイルデリバリーに革命を起こしている。

● TODOCU:不在の情報などを確認することで、再配達の問題を解決。
● TODOCU サポーター:宅配業者が再配達のトラブルを解決するアプリ。伝票のスキャンによる受取人情報の収集、地図上での住所管理、受取人への連絡による配達時間の調整などが可能に。
● TODOCU クラウド:EC事業者や物流事業者向けに、荷物の配送状況をリアルタイムで管理し、配送業者をダイナミックに管理することで、業務を効率化するサービス。
● スキマ便: Eコマースの発展による配送ニーズの増加に対応し、隙間時間に働きたい人が荷物を配送するギグエコノミーソリューション。

Q1:一緒に働く人からどんな人だと言われますか?


冷静に物事を判断する人だとよく言われます。自分でも感情的にならないように意識していますし、感情的になると正しい判断はできないと思っているので、自分をコントロールするよう心がけていますね。

Q2:仕事以外で、最も大切なことは何ですか?


1回きりの人生をどう生きるかを大切にしています。仕事はあくまで人生を有意義に生きるための一つのツールだと思っています。人生それぞれのタイミングで自分が有意義だと感じることは変化しており、その中で”今”を切り取ると、心から思うのは、「207のミッションやビジョンを達成したい」ということです。そこに向かって進んでいるプロセスが非常に楽しく有意義だと感じています。

Q3:プロダクト開発にあたって、影響を受けていることはありますか?


以前からバックパッカーをやっていたのですが、その際、長期で家を開けているのに家賃が発生することが悲しかったんです。家電や家具などを捨てるわけにも行かかない。使わない部屋の家賃をなぜ払い続けないといけないのか...と。
そんな時、「サマリーポケット」という倉庫に荷物を預けてスマホで管理するサービスの存在を知り、実際に話を聞きに行ってサービスの開発に携わることができました。「サマリーポケット」で働く中でラストワンマイルに課題のある物流業界を変える必要性があることを実感し、今の207の事業着想に繋がった感じですね。

Q4:サービスを立ち上げようと思ったのはいつですか?


2016年10月くらいに物流の事業に興味を持ったのですが、当時、業界を調査する中で自分の実現したい「いつでもどこでもモノがトドク」世界を作れそうな会社はなさそうだなと感じました。
物流領域で自分のやりたいことを実現する会社を起こすしかないと思い2017年12月に207を始めようと思いました。

Q5:これから学びたいと思っていることはありますか?


大きく分けて2つあります。
1つは、組織を大きくする時の方法・経験について。今のポジションだと日々実際に経験をしながら学べることができていると感じています。
2つ目は言語です。定期的にチャレンジしようとはしているのですが、時間がなかったりしてなかなか進まなかったりします...。(笑)
いつでもどこでもモノがトドク世界が実現した時、自分の行きたい国に気軽に行けるよう言語を学ぼうと思っています。

Q6:207社のカルチャーについて、誇りに思っていることはありますか?


「Be Open」を尖らせまくりたいと思っています。どこまでこのカルチャーを尖らせ続けられるのかチャレンジしたいですね。
自己開示がされているからこその働きやすさもあると思うので、そういったカルチャーは誇りに思っています。

Q7:最も思い入れのあるサービスは何ですか?


TODOCUサポーターです。自分自身で作り上げ一番時間を使ってきましたし、会社のPMFしたプロダクトであるため思い入れの強いものになっています。

Q8:次のステップはなんですか?


全配送員の過半数の方にまずTODOCUサポーターを活用してもらうことです。TODOCUサポーターを個人事業主の方に普及させつつ、TODOCUクラウドを中堅以上の物流会社に導入していきたいと考えています。

〜編集後記〜
Headline Asiaは、2021年10月に207株式会社への出資を行いました。現在、コロナ禍も相まって宅配利用のニーズは増え続ける一方で、ドライバーの人材不足や配達網の逼迫により、社会的インフラへの負担に拍車がかかることが懸念されています。

現場の配達員に向き合いプロダクトの改善を積み重ねている207社は、プロダクトの開発力、こだわり、スピード感が業界のスタートアップ企業でも群を抜いており、Headline Asiaとしても今後の展開に期待しています!

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