注目を集めた新しいSNS

Facebookユーザーの高齢化が止まらない。今の若者が使っている新しいSNSとは?

InstagramやTikTok、Twitter、FacebookといったSNSは友人とのコミュニケーションだけでなく、芸能人やインフルエンサーなどの活躍の場や商品のプロモーションとしても大きな役割を果たしており、生活に欠かすことのできないものとなっています。

We Are SocialHootsuiteがパートナーシップを組んで発行したDigital 2022 Global Overview ReportによるとFacebookのアクティブユーザー数は29.1億人で世界一となっており、大きな力を持っています。

Digital 2022 Global Overview Report

Digital 2022 Global Overview Report

また同ポートによると、SNSのユーザーは、過去10年間、インターネットユーザーよりもさらに速い成長を遂げており、現在のユーザー数は46.2億人で、2012年の14.8億人の3.1倍、過去10年間でCAGR 12%で成長してきたことになります。

social media users over time

Digital 2022 Global Overview Report

一方で、2016年の大統領選挙で大きな話題となりその後もNetflixのドキュメンタリー番組に取り上げらるなどされたデータプライバシーの問題などネガティブな要素も特に欧米では活発に議論されています。

さらに、ユーザー数世界最大のFacebookでは近年ユーザーの高齢化と若者離れデイリーユーザーの減少などが報道されています。

しかし上記のレポートにもあるようにグローバルのインターネット/SNSユーザーは上昇傾向にあるため、特に若い世代などはTikTokやその他の新しいSNSを使い始めているのではないかという仮説が成り立ちます。そこで今回はこの一年間で注目を集めた新しいSNSについていくつか紹介できればと思います。

Dispo

HPのスクリーンショット

HPのスクリーンショット

Dispoはclubhouseが日本で話題となった2021年の2月ごろに注目を集め始めた写真SNSで、いち早く日本進出も行っています
話題となったのはそのコンセプトで、Dispoは"写ルンです”のように写真を撮った翌日の9時まで画像が見ることができません。これによっていわゆるインスタ疲れの原因にもなっている良い写真を撮るために時間を費やすのではなく、その瞬間をユーザーに楽しんでもらいたいという狙いがあります。

ファウンダーはチャンネル登録者数 1830万人(2022年2月14日現在)と大人気のクリエーターDavid Dobrikさんでしたが、3月の正式ローンリからわずか1週間後のスキャンダルで役員を辞めてしまいました。

その後Dispoのブームは一旦落ち着きを見せていましたが、年末年始にスペインのAppStore無料アプリランキングで一位になるなど、今後もしかすると大きな成長を見せるかもしれません。

Poparazzi

HPのスクリーンショット

HPのスクリーンショット

Poparazziはその名前からも連想できるように、自分の写真ではなく友達の写真をアップするSNSです。TikTokマーケティングなどを活用し大きなバズを生み出すことで、5月下旬にアメリカのAppStoreで1位を獲得しました。

TECH VISIBILITYより引用

TECH VISIBILITYより引用

そしてそのわずか数日後、1億3500万ドルのバリュエーションでSnapやTwitterにもしているBenchmarkをリードにおよそ2000万ドルのシリーズAを調達していると報道されています。

Lapse

HPのスクリーンショット

HPのスクリーンショット

昨年末にOctopus VenturesとGV(旧称Google Ventures)をリード投資家とし、シードラウンドで1240万ドルの資金調達をしたのが、Lapseです。

LapseもDispoと同じように写真の撮影後24時間で画像の閲覧が可能になる使用ですが、カメラロールが親しい友達にしか共有されません。21年9月にベータ版をローンチして1万人のベータユーザーを集め、さらにその後15万人がウェイティングリストにサインアップしました。

ダウンロード画面

個人的にも一度ダウンロードしてみましたが、その時は3人の友達をインバイトしてアプリをダウンロードさせ、サインアップしてもらわないと利用開始できないモデルになっていました。(そのため特に興味なく、誘われたからサインアップしている人も多くいそうです。)

Locket

AppStoreより引用

AppStoreより引用

最後に紹介するのはLocket Widget(ロケットウィジェット)という、アプリでiPhoneのウィジェットに友達から送られてきた写真が表示できたり、写真を送ることができます。

元々はある若者が個人プロジェクトとして2021年の夏に開発し、恋人と使っていました。それを見た友人たちが自分たちも使いたいと言ったため、AppStoreで一般公開すると、2022年の年始の時点でユーザー数が200万人を超えランキング1位を獲得しました。

他にも多くのSNSが毎日生まれていると思いますが、以上の4つのアプリは特にこの1年間で話題となりました。今主流のFacebookやInstagramが比較的パブリックになっている反動としてよりプライベートなSNSが好まれている傾向にあるような気がします。

また、今後メタバースの台頭やクリプトの盛り上がりによって、アバター(とアバターが身につけているスキン・デジタルファッション)や所有しているNFTを可視化するようなアプリ・ウォレットが個人を表現するものとして、現代のSNSをリプレイスする可能性も大きいと思います。今後も新しいSNSから目が離せません!

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