DAOを構築・運用するためにいま最もよく使われているツールは?

【DAO大解剖⑤】DAOのインフラとツール

DAOのインフラとツール

我々のリサーチによると、2021年の終わり時点で、240のアクティブな Decentralized Autonomous Organizations (DAO) が世界中に存在しており、これは2020年から100%の成長率を示しています。

これまでに投資ビークルとしてのDAO運営プロジェクトとしてのDAODAOの強みと弱みについて話してきました。

下記は、DAOを構築・運用するためにいま最もよく使われているツールです。

コミュニケーションツール


Gitcoin DAOによって行われた調査によると、最も使われているコミュニケーションツールはDiscordTwitterTelegramで、中でもDiscordが1番でした。しかしながら、驚くべきことに4番目に使われたツールはEメールでした。

DAOメンバーはさらに、最新のフォーラムソフトウェアであるDiscourseや安全なメッセージングアプリであるStatus等のWeb3ネイティブなツールを利用しています。

また、一部のDAOではSlack、WeChat、NotionなどのWeb2.0ツールも使っています。

スマホを操作する人

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Layer 1 Blockchain


CoinYuppieによって290の都市、223のDAO、422人の人から集めた調査によると、最も使われたLayer1のブロックチェーンはイーサリアムです。この使用率は、次に続くBinance Coinよりも40%高く、3番目はSolana、4番目はBitcoinと続きます。

Governance Architecture


今までの記事から、DAOの意思決定は分散化されており、ヒエラルキーがないことがわかっています。メンバーの投票は収集され、コンピュータープログラムが決定を実行するわけですが、基本的にDAOが1からそのようなプログラムを構築することはありません。

このようなDAO向きのインフラストラクチャーレイヤーの先駆者の例は2019年に設立された、簡単でオープンソースDAOのフレームワークであるMolochが挙げられます。The LAOは、ワイオミング州で合法的にDAOの存在を認められたのを後押ししており、MolochとMetaCartelFlamingo)などのDAOの先駆者がガバナンスストラクチャーを構成するために使うフレームワークなどを開発しました。
また、他にもDAO上に構成される、ワンストップソリューションであるインフラはあります。Aragonや DAOHausは現時点におけるトップ2のリーディングプレイヤーです。

一方で、開発者にモジュール単位で異なるツールや機能を選択することを可能にし、更にはDAOでない組織にも一部のツールを統合しているインフラ提供者も存在します。
DAOデータ分析組織であるDeepDAOによると最も人気な組み合わせは、Snapshotを投票システムに使い、Gnosis Safeを財務や送金実行システムとして使用するものです。DAOStackはモジュールでDAOを設立できるオープンソースフレームワークです。Boardroom と Tally はSnapshotの代替になりますが、少々少々人気が低いです。Fireblocks はGnosis Safeの代替手段ですが、オープンソースではなく、割と値段が高いプロダクトです。

DAOではなく、従来の有限責任組合として設立されているクリプトファンドの中にも、SnapshotやGnosis Safeを運用に採用することがあります。

Other Tools


POAPは人生の経験を記録する信頼できる手段です。ユーザーがイベントに参加する度に、暗号レコードによって支えられている独自のバッジを手に入れることができます。これらのバッジはNon Fungible Token(NFT)であり、イベント主催者がオーディエンスとよりよく引き込むようにします。CoinYuppieの調査によると、POAPはもっとも使われているWeb3ツールの一つです。

POAP

POAP

Rabbitholeで、ユーザーは分散型アプリケーションの使い方を探索・学習し、(分散型アプリケーションへ)貢献することで、オンチェーンでの活動に応じてトークンを獲得できます。ユーザーは、コアスキルや知識の習得を証明するオンチェーン・クレデンシャルを獲得することができます。一方で、クリプトプロジェクトはRabbithole上でより多くの人を引き寄せることができます。

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